持ち家か賃貸よりも長期ローンが厳しい

政治・経済

2012年02月21日 00:43持ち家か賃貸よりも長期ローンが厳しい

月12万円以上の家賃は損をする

先週の土曜日もそうでしたが、車で住みたい街を探索するようになりました。今は「住宅を買おう」と行動するほど、選択肢が増えています。

「損益分岐点は家賃12万円であり、それ以上なら買ったほうが得」
「賃貸は払っても何も残らないが、購入も無駄な利子を払う」
「マンションは管理費と修繕費がかかるが、戸建ても自分で支払う」
「都心は近くて狭い、郊外は遠くて広い」
「新築は正味価格よりも20%割増、中古は損はしないが中古である」
「2012~2013年は住宅価格が上昇する。買うタイミングは難しい」

例えば「2LDK、50m2、徒歩10分以内、築10年以内」を条件にしてみました。新宿まで電車で20分の距離にある今住んでいる場所で探してみると、賃貸では家賃15万円以上、駐車場で+1万5,000円も支払うことになります。

これでは買ったほうが確実に得です。そこで30~85歳までの住居費コストを持ち家と賃貸で比較してみました。

日経新聞(2011年9月24日)を参考に「物件価格3,500万円、初期費用、金利2.35%(フラット35)、維持費(固定資産税、修繕費、諸費用)」を含めて計算しています。下2桁はわかりやすくするために四捨五入しました。

住宅種別 自己資金 借入額 利息 総コスト 月支払額
マンション 0円 3,700万円 1,700万円 7,300万円 14.8万円
500万円 3,200万円 1,500万円 7,000万円 13.1万円
1,000万円 2,700万円 1,300万円 6,800万円 11.4万円
戸建て 0円 3,700万円 1,700万円 6,700万円 12.8万円
500万円 3,200万円 1,500万円 6,500万円 11.1万円
1,000万円 2,700万円 1,300万円 6,300万円 9.4万円
賃貸 6,600万円 10万円
7,900万円 12万円
9,200万円 14万円

価格差が生まれる最大の理由は「住宅ローンの利息」です。利息には何の価値もありません。金融機関に勤める社員の給料に変わるだけの存在です。

35年ローンよりも自己資金を貯める

現在は「変動金利=0.8%」と激安であり、35年ローンも借りやすくなりました。しかしながら、本当に35年後の計画ができているかは疑問です。

例えば、3,500万円の新築マンションは買った途端、資産価値が20%引きの2,800万円に下落します。販売価格には宣伝費と利益が含まれ、1度でも住めば中古になるからです。

一瞬で3,500万円から2,800万円になった資産に、35年間で6~7,000万円の支払いを確約するリスクは大きいです。さらに35年経ったら資産価値は2,800万円ではなく、50%以下の1,400万円には下がります。

やはり、35年という時間はリスクです。今の日本では仕事が減っているにも関わらず、労働力は余っているため、「この金額でも働きます」と人材の薄利多売が起こっています。そのスタートから35年後は予測できません。

確かに銀行員は「3,000万円まで借りられます」と言いますが、決して「あなたは3,000万円を返せます」と言いません。いざとなったら任意売却を想定して、銀行は銀行が損をしないように計算しているだけです。

特に変動金利の35年ローンは、金融機関で働く知人も「危険」と言っています。今は0.8%だから短期的にはお得に感じますし、2015~16年までは低金利が続くと予測できますが、4年後には金利が上がる可能性があります。

「金利は下がるときはゆっくりだが、上がるときは早い」
「金利の動向を予想するには判断材料が少なすぎる」
「1年間で1%以上も動くのに、20~30年後の金利はわからない」
「1%が2%になったら利息は倍になる。3~4%も現実的だ」
「変動を固定に変えるころには、同時に固定金利も上がっている」

逆に早々に買うことを我慢して、頭金2,000万円を用意できれば、借入額は1,500万円で済みます。金利も35年払いだからこそ固定金利の2.35%でしたが、10年払いであれば変動金利の0.8%でOKです。

その結果、利息はたった612,940円に抑えられます。3,500万円の物件に対して、35年間で1,700万円の利息を支払うか、10年間で61万2,940円の利息を支払うかは「人一倍の労働、貯蓄する習慣、親戚の支援」次第です。