原油が高騰する理由

社会と経済から見た副業

2008年05月24日 03:02原油が高騰する理由

米国では本来住宅を購入することができない低所得者に、お金を貸しまくりました。長期でゆっくり返せば問題ないですし、住宅の価格が上がり続けているのだから、今のうち購入しておいて売却すれば、利益も生まれるかもしれません。

ところが住宅は過剰に供給され、価格が下がり始めます。少しずつ景気も悪くなってきました。

そうすると「やっぱり、ローンは返済できません」という低所得者も現れます。ローンで購入した住宅も価値が下がっていますので、売却してもローンは完済できません。そして、借金だけが残ります。

借金が残っても返せないものは返せないので、貸した側が負担をすることになります。しかし、貸した側もお金は金融機関から借りています。

貸した側は高い利子が付く債券を発行して、金融機関が債権を買います。貸した側はそれ以上に低所得者から利息を得ています。

それが低所得者は払えない、貸した側も大損から業務停止、破綻へと追いやられ、最終的に金融機関が赤字を被ることになります。いわゆる、サブプライムローン問題です。

ブッシュ政権の米国は貿易でも財政でも赤字です。さらに景気も悪いままで、住宅はボロボロ、金融機関は損失だらけになると、世界的にドルの信用度はなくなり、価値が下がり、ドル安へとつながります。

ドル安ですと原油が買いやすくなります。「120円=1ドル=1リットル」が「100円=1ドル=1リットル」となりますので、ドル安の内に原油を先物買いするわけです。

先物買いとは将来○○円で買う約束をすることです。例えば、2ヵ月後に5億円で買う約束としておけば、2ヵ月後に実際は7億円であっても5億円で買えます。

2ヶ月待たずとも1ヶ月経った時点で、2ヶ月後に5億円で買う権利を6億円で誰かに譲ることもできます。こうして、現物には触れずに1億円の利益が得られました。

ドル安の影響で原油市場では先物買いが大人気で、実際に存在する原油以上の原油先物の権利だけが売買され続けています。売買され続けた結果、原油の値段はドンドン上がっていきます。

これには米国が2008年4月までに利下げを繰り返した影響もあります。金利を下げれば、銀行に預けておくよりも他の金融商品に投資しますし、銀行からお金も借りやすくなります。

お金が市場に流れはじめ、物販が盛んになり、ものの価格が上がります。このように金利を始点として、景気をコントロールしています。

しかし、その利下げで流れ出たお金で、価格が上昇し続ける原油の先物が売買されるようになりました。

原油産出国に「原油が高いので、原油をもっと供給してくれ!」と頼んでも、「そんなの勝手に先物で加熱しているだけだろ。本当の原油の供給量は充分間に合っている」と付き返されてしまいます。

「確かに・・・」と言いたいところですが、原油産出国も原油高になれば、高く売れるのですごく儲かります。日本の大手石油会社も利益は右肩上がりです。

結局、損をするのは大多数の国民です。本業も副業も現金のインプット、つまり収入を増やすためにやっているわけですが、アウトプットである支出が大きくなってしまうと、収支は変動しないことになります。

普段、インプットに注目しがちですが、アウトプットにも同じくらい気を配ることが、資産運用で成功するコツかもしれません。



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